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食物繊維を1日10グラムを超えて取っても大腸がんの予防効果に差は出ない

食物繊維を1日10グラムを超えて取っても大腸がんの予防効果に差は出ないが、
摂取量が少ないと発症の危険性は2・3倍に高まるとの調査結果を、
厚生労働省研究班が20日発表しました。

大谷哲也群馬大助手(公衆衛生学)ら研究班が、新潟県、大阪府など9地域で、
40−69歳の男女約10万人を1990年から最大12年間追跡。
95年以降に大腸がんを発症した522人で、食生活との関連を詳しく調べた結果です。

厚労省は生活習慣病予防などの観点から大人で15−20グラムの目標を掲げていますが、
大腸がん予防だけなら10グラムで足りるかもしれないという新しい見解です。
(2006/07/20 共同通信より)

食物繊維とは

食物繊維とは「人間の消化酵素で消化されにくい成分」のことです。
消化されにくいために栄養にもエネルギーにもならず、
昔の人からは価値のないもののように言われてきました。

【食物繊維がカラダによい理由】 生活習慣病や大腸ガンの予防に重要な栄養素として認識されたのは最近のこと。
米ハーバード大学医学部発行のニュースレター「Harvard Men's Health Watch」
2005年8月号には次のような記事が掲載されています。


推奨量の食物繊維摂取で、大腸癌リスクが最大で40%減少されるという。
米国医学研究所(IOM)では、50歳未満の男性は1日38グラム、50歳以上は30グラムの
食物繊維を摂取するよう推奨している。
※厚労省は2006年7月、大腸がん予防だけなら10グラムで足りると発表
食物繊維が糖尿病、心臓病、腸疾患のリスクを低下させるという利点も他の研究で示されている。
ハーバード大学の研究では、食物繊維を多く(1日平均28.9グラム)摂取した男性では、
少量摂取の場合よりも心臓発作が6年間で41%少なかった。

また60歳以上の米国人男性の約半数は、腸(主に大腸)に風船状の袋が多数できる
憩室症という状態を持つが、高食物繊維の食生活で憩室症リスクも42%減少するという。

同ニュースレターの編集長Harvey Simon博士は「食物繊維から得るものは大きいが、
利益をこうむるためには、食物繊維を多く含む食品を、バランスよくとることが必要」
と述べている。
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食物繊維の主な働き

●便のかさを増やす
●便が腸を早く通り過ぎるようにする
●腸内の善玉菌を増やす
●腸を刺激し、働きを良くする
●余分なコレステロール、中性脂肪、糖を吸着して排泄する
●脂肪、胆汁を抱き込んで排泄する
●腸内のビタミン合成を盛んにする
●有害な物質を解毒、排泄(デトックス)

【食物繊維が予防、解消、改善するもの】

便秘
肥満
高血圧
動脈硬化
糖尿病
大腸ガン
有機物の過剰摂取
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食物繊維の多い食物

※食物全体に占める食物繊維の含有量

寒天…81%
きくらげ…74%
ひじき…55%
乾しいたけ…43%
青ノリ…39%
わかめ…38%
まこんぶ…29%
かんぴょう…26%
インゲン豆…20%

※一食分につき…食物繊維の含有量

ひじき:10g…5.5g
納豆:50g…4.8g
おから:50g…4.7g
とうもろこし:200g…4.0g
いんげん豆:20g…4.0g
オートミール:50g…3.8g
小豆:20g…3.2g
ほうれん草:100g…2.5g
サツマイモ:100g…2.3g
ワカメ:2g…0.8g
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